全部ホラーが教えてくれた

人生これまでホラー映画ばっかり見てきたんですけど、一番怖かったのどれ?とか、おすすめは?と聞かれるのが苦手です。

ホラーといってもいろんなジャンルがあるし、臓物にどの程度の耐性があるのかなとか、ホラーというかスリラーを求めてるのかなとか考え込んでしまって。

けど、せっかくそこそこの数を見ているのだから整理してみようと思いました。

 

そもそもなぜホラーが好きなのか。

子供のころに見た映画が揃いも揃って面白かったからなんだと思います。

バタリアン」「プレデター」「ザ・フライ」「エイリアン」「13日の金曜日」「チャイルド・プレイ」「ポルターガイスト」「エルム街の悪夢」「エクソシスト」「ヒドゥン」・・・

小学校中学年から高学年あたり、特に前半4つがテレビでバンバン放送されている時代でした。やばい。この時代やばい。「バタリアン」と「プレデター」なんて放送されるのがわかれば大喜び。まだビデオデッキを持ってなかったから、見るならテレビ放送しかないというおあずけ状態なのも、価値を上げていたんでしょうね。

今回はこのうち4作についてちょっと紹介してみますが、有名なので、知ってますよね。 

バタリアン [DVD]

バタリアン [DVD]

 

 同年代でこれ見たことない人いるのかな。

金ローの準レギュラーくらいの頻度で見た気がするんですけど。

ゾンビ映画の原点、「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」のパロディということになっているそうです。

ほぼコメディだけど、ゾンビの造形なんかはわりと本気だよね。

バタリアン」で一番有名なのは「オバンバ」という上半身だけのおっぱい丸出し老婆ゾンビですよね。上のDVDのジャケットでも堂々センターを飾っています。

「オバンバ」という名前は日本の配給会社がつけたという話を聞きますけど、金ローで放送する時って、画面の下に「オバンバ」ってキャラ名のテロップ出てませんでしたっけ。その造形にちょっと引いてるお子様も、思わず笑っちゃいますよね。

私、そのホラーを見てる時にくすっと出来るって大切だと思うんです。多分、これ出来る人はホラー向いてる。ホラーなんだからこれは怖い場面なんだ、と決め付けず、可笑しいと思ったら笑えばいいのさ。ビビりまくって構える必要なんてない。その心構えひとつで、だいぶ見えかたが違うと思います。

そんなとっても大切な事を気づかせてくれたオバンバ、私の永遠のヒロイン。台に縛りつけられて、動かせるのはぴょろっと残った脊椎だけ、それを動かすたびに台と擦れてカチャカチャ音を出すのがやけに印象的。

そして「ブレイン〜」と言いながら、真っ黒な顔に真っ白な目と歯を向けてくる「タールマン」の格好良さ。DVDジャケットでオバンバの下に申し訳程度に写ってますね。私の初恋のゾンビ。「スカル」つって頭蓋骨が愛されるのと同じようなカッコさがタールマンにはあると思うんですが、あんまり理解されないですかね。

ストーリーとしては、オチが私は大好きなんです。衝撃的でしたが、その「えええーー!」感に快感を覚えてしまったのか、それ以来この手のオチが大好きです。

 初のvsクリーチャーバトル映画は「プレデター」でした。

プレデターによって木からぶら下げられる人間の描写は今見てもワオとなる出来で怖いし、途中仲間になる女性が「子供の時にも見た。悪魔は暑い時にしか出ない」とか恐怖しか煽らない事を言ったり、じめっとした暑い熱帯の空気自体に閉じ込められているような、広いジャングルなのに感じる閉塞感と追い詰められ感が本当に怖い。

どんどん減っていく仲間の散りざまにも拳を握り(ビリーかっこいいよね)、シュワちゃんが最後の決戦に向かう準備をする姿を「シュワちゃんならやれる!!!」とドキドキしながら見守っていました。

さらにプレデターの造形の格好良さがその頃から大っっっっっっっっ好きでした。マスクを外す前もですし、外した後の豚っ鼻とカニの足みたいな口周りのウニャウニャはかわいすぎます。いくつもの続編が作られたけど、どのプレデターも変わらずかっこいいよね!

うーん、この装置のクローネンバーグっぷり。

ザ・フライ」「ザ・フライ2」には、怖い外見をもつものたちの悲しみを教えてもらいました。1は主人公がハエになってく過程の特殊メイクがわりとあれなんですけど、「かわいそう!どうにかならないの!」という気持ちを持ちながら見るもので、特殊メイクへの耐性がどんどんついていくんです。みんなもきっと大丈夫だから、グロが苦手なあなたはまずここから始めてみようよ!カモンジョイナス!最終形態は可愛くすら見えるはず。ホラーがラブストーリーにもなる事を知って最後は泣いてしまうんですよね…。

2も好きなんですよね、登場する犬がいい味出してるんです。こうゆう感情移入出来る存在がいると、ホラーへのハードルを簡単に下げてくれるものなんです。

 ラストはちょっと毛色の違うものを。

見て!このジャケット!!このジャケットで感じれる人は感じれるはず! 

左のおじさんがロス市警の警官。そこへぴっちぴちツルッツルな若くて綺麗でかわいいかわいいなカイル演じる怪しげなFBIが現れる。二人で追う事件の犯人がなんと異星人だったというB級映画なんですけど、ホラーあり、おっぱいあり、カーチェイスあり、ジャケットでカイルが持ってるような妙に惹かれるガジェットありのお楽しみB級映画

お肌もツルツル、スーツもピカピカ、いかにもおぼっちゃまそうなFBIが、どうしてそんなに!ってくらいとにかく必死でボロボロになりながら敵を追いかける姿がとにかくいじらしくて守ってあげたくなっちゃう。最初はギクシャクしている二人だけど、育まれていく絆があれであれな感じでねーいやーもうねー。そんな感じの芽生えかもしれません。

大好き!大好き!是非一度どうぞ。

 

子供の頃こんな名作ばっかり見て、天性のグロ耐性があればホラー好きにもなるというもね…。わたし、納得。

次はゾンビ映画をまとめようかな。